たいのおかしらを読む

今年1番楽しかった帰省も終わり、なんだか抜け殻になった気分。笑

親もさぞ悲しんでいるだろうと思い、帰省してすぐさま電話をかけたところ「今テレビ見てるからー」っと早々に電話をきられてしまった。
切り替えの速さがえげつなくて笑ってしまった。

飛行機の中で暇つぶしに読もうと思って実家から持ってきたさくらももこの「たいのおかしら」を読みはじめた。

小学生か中学生の時にやたら文庫本を読むことにハマり、そのときに初めて読んだものだが、その時は面白さが正直わからなかった。ひたすらにページを読み進めることに必死で、内容すら覚えていなかった。

今更読み直そうと思ったのは、カジサックに出ているりおちゃんがさくらももこが大好きで、「さくらももこ先生のエッセイを読んで文を書きたいと思った」的なことを言っていたからだ。あとは姉がやたら最近コジコジにハマっているから。笑
人を突き動かすくらいの力をもった本なんだーと思って、もう一回読んでみたいなと思ったのがきっかけである。

飛行機の席に座ってひと段落し、離陸まで本でも読むかくらいの気持ちで読み始めたのだが、…面白い。

気づけば離陸も終わってて、気づけばベルトサインも消えてて、気づけば飲み物サービスの時間になっていた。

小学生(か中学生)の時には理解できなかった部分も面白く感じて、「わかるわかる」という共感さえしてしまって、読み進めながらニヤけてしまうこともあった。

いくつかの短い話が入っていて、文字がぎっしり詰まった本を読むのが苦手なわたしでもサクサクと読み進めることができたし、合間にさくらももこの挿絵が入っていて、状況を想像しやすいし、絵がほっこりしていてかわいい。
大したことない日常の話が書かれているのに、なんでこんなに面白くできるんだろうと不思議に感じた。
普段どうでもいいことでも、さくらももこの手にかかれば作品になってしまうのだろうか。人気の理由はそんなところにあるのかもしれない。
子供のころは、いかにハッピーエンドかや絵がかわいいかなんていうわかりやすいことにしか楽しさを感じなかったけれど、ある程度歳を重ねて色々な経験や感情を知ると、作品への共感とくすっと笑える面白さに惹かれるのかもしれない。そう思うと自分も大人になったんだなと思う。笑

実家にはほぼ全作品があるので(子供の頃に文庫本にハマった自分に感謝)、また帰省した時はほかの作品も読み直してみたいと思う。

それでは今日はこのへんで。

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